流石山国オーストリアだ。ブレーゲンツで難なく丈夫なテントを購入出来、もう1泊牧草キャンプをした後、私達はアルプスの山々に囲まれたInnsbruck/インスブルックに向かった。
車を下りてまず感じたのは空気が美味しいこと。
インスブルッグは15世紀末皇帝マクシミリアン1世の統治下で発展を遂げた、チロル州の州都である。旧市街にはゴシック様式の建物が続き、Erker/エルカーと呼ばれる出窓からは夏の花が鮮やか色合いを添えていた。
その合い間に見えるアルプスの連峰は太陽と共に表情を変える。洗練と自然が、独特な美の相乗効果をもたらしている古い都だ。
バーゼルに長年住む友人がいつも言っていた。インスブルッグはこの世で最も美しい街だ、と。
彼女はインスブルッグ出身だったから、私はずっと故郷びいきの言だろうと思っていたが、訪れてみて心から納得してしまった。街を流れるイン川も清らかな山川だ。インスブルックとは「イン川にかかる橋」という意味らしい。また近郊には、クリスタルで有名なスワロフスキーの本社がある。100年以上続く、オーストリアを代表するファミリーカンパニー。実はその友人のお兄さんがデザイナーとして長年勤めていたとかで、彼女の家にもスワロフスキーのクリスタルが沢山飾られていて、博物館のようねと言ったことがある。日本でも有名なブランドであることを知った彼女はそれが嬉しかったのか、ガラスケースから驚くほど小さなクリスタルのスワンを取り出し、プレゼントしてくれた。インスブルグとスワロフスキーは彼女の誇りだったようだ。それもあってか私の中で、クリスタルの輝きとインスブルグの街の気高い印象が重なり合う。
ゆっくり日曜日の旧市街を散策して、今日の宿、郊外のキャンプ場へ車を走らせた。
キャンプ場は岩山のふもとにあり、着いた途端すっかり魅了されてしまった私達は、切り立った景観が目前に迫りくる位置にテントを張った。山の天気は変わりやすい。テントを張り終わる頃、見る見る灰色の雲が広がり、大粒の雨が降り出した。ところが「プールになることはない」と得意になる暇もなく、今度は太陽が照ってきた。雨上がりのスキッとした空気に、太陽が反射する岩の頂が黄金色に輝き始めたのだ。
夜の星空も切迫感があった。満天の星に、口を開ければ流れ星が入ってきそうな感じだ。眠るのが惜しく感じられたが、横になるとあっという間に眠りに吸い込まれてしまった。
つづく
シャイやぎさん
返信削除おはよう(^O^)/
お次は!!と楽しみにしてたんヨー
インスブルックですかァ~
懐かしいィ!綺麗な所ですね!
星もス・テ・キ
素晴らしいキャンプが続きますネ( ^)o(^ )
追伸
返信削除クリスタルのスワンチャン
品があり可愛らしい!!
買って来ましたヨ
フランスミラーのドレサッサーの所に
飾って楽しんでマス
珍竹林さん
返信削除ご存知の地でしたか!それは嬉しい!!
思い出すだけで涼しくなりますネ。
クリスタルも!見れば見るほど可愛らしいです。
でもあんなに精巧なの、どうやって作ってるんでしょう。
匠の技かなぁ。
オーストリア、ウィーンまでまだまだ続きます。
どうぞお付き合いくださいませ~!
素晴らしい思い出ですね、私の満天の星の思い出は敗戦の夏、焼け跡で仰ぎ見た夏の夜空、あの頃は停電がしょっちゅうでした。あれから50年後、カナダ、フォートマクマレー グレグリオ湖の上で仰いだ冬の夜空、その日オーロラは出ず、それでも満天の星に大満足でした。勿論後の2夜はオーロラがバッチリでしたよ。
返信削除みいちゃんさん
返信削除治安の面ではいいことですが、真夜中でも明るい日本の町で、
星はなかなかハッキリとみえません。
冬のカナダでの満天の星も素敵でしょうね。オーロラは更に素晴らしいことでしょう。
宇宙を仰ぎ見てると、小さなことは拘らなくなってきます。
フィジーへ行ったとき、南十字星が、綺麗でしたヨー
返信削除またハワイでも、海辺で椅子に横たわっていた時の
お星さま!ホント手に取れるようでしたワー
たしかに。
返信削除珍竹林さん
返信削除フィジーにハワイ、いいですね~。
海辺で椅子に横たわって見るなんてゴージャス!
そんな旅行をまだしたことがなく・・・羨ましいなぁ。
今の気分にぴったりです。
現実は・・・・
今夜も暑過ぎて、目を閉じるとチカチカ星が・・・!!