2012/01/20

とっさのひとこと

今就職探しをしている。厳しく、複雑化したこのご時勢だ。ハローワークだけには頼れない。
インターネットの就職情報サイトや派遣会社のHPを通じて情報を集める。ハローワーク以外の求人はほとんどが派遣会社を介するので、まずそこに履歴書や職歴表を持って登録に行かなければならない。その派遣会社は様々で、これまたその数も限りなく、何が何だか分からなくなっている。知人の友人が30社もの派遣会社に登録をし、渡歩いているという話を聞いて驚いたが、様子が分かってくるほど「さもあらん」大袈裟な話ではない。勿論年齢の壁が大きい。新聞の特集にも載っていたが、40代の就職は年齢プラス10件分応募して、1件でも面接にこぎ着ければ良い方なのだそうだ。改めてこれまでの運の良さと、それによる自分自身の甘さに直面するこの頃だ。自由勝手をしてきたツケがこれか。ならばやるしかないのだが、重く長い就職活動。それでもこれからしっかり腰を落ち着けて打ち込める仕事が見つかれば良いじゃないか・・・自分自身を勇気付けていたところ、キャリアカウンセラー曰く、「これからはそんな考え方ではいけませんよ。何が起こるか分からないからね。まぁ10年、いや5年続けられれば良い方かな。」
定年まで・・・なんて考えない方が良いのだそうだ。なんと世知辛く、落ち着けない世の中か。
でも仕方ない。文句言っても始まらない。やるしかないのだ。

とある英会話学校の常勤英語講師に応募してみた。何とか語学に関わっていたいという希望からだが、運よく2次選考まで進んだ。選考はなかなか厳しいものだった。募集の必要条件で英語のレベルはかなり高い。その上1次選考で、英語の筆記と実技テスト、英語での質疑応答があった。正直2次選考に進んだのは意外なくらい、それだけにがんばろうという気になった。個人的にしか教えた経験などないがとにかくベストを尽くそう!心臓がバクバク打つのを抑え、限られた時間内で課題のテキストを頭に入れ、授業の実演に臨んだ。生徒役は学校側から2人のボランディア、ダイアローグを読んでもらい、文法を説明し、練習問題へ進む。
"Can you do the second question?"
生徒役が生徒らしく自信なさ気にゆっくり答える。私は「そうよ、そうそう」と促す気持ちで、
"Oui. Oui,oui/ウィ。ウィ、ウィ"
とっさのひとことである。あれ?と思った時には既に遅し。私の口から出たのは、こんな時に限って、フランス語だった。あちゃ。いつもスラスラ出てきたことなんかないくせに、こんな時に出て来なくても。

未だ3次選考への連絡なし。また振り出しに戻ったようだ。人生とは厳しい学びの学校である。
それにしても我ながら笑ってしまう失態だった。

5 件のコメント:

  1. わァ~流石ァー2次選考に進まれて、
    いろいろとガンバッテおられますね!

    >"Oui. Oui,oui/ウィ。ウィ、ウィ"
    (^v^)その時のご様子がわかる気がしますワー
    この人、フランス語も得意ナンダッテ分かり良かったんじゃないのオー

    3次選考!!が来ることを祈ってまーす。

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  2. 珍竹林さん

    やっぱりだめでした~。英語なんて今は若くて
    ぺらっぺらっな人がいっくらでもいるようです。
    4年大学で専攻して更に留学をして、そして
    思う職につけない若い人々も大変ですね。でも
    そんな人たちと闘わなければならない40代はもっと
    大変です。自業自得だけど。
    お金を稼ぐって大変なことですね。

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  3. あ~シャイやぎさん!やってしまいましたねえ。これで採用が決まったら、その会社を尊敬できるなあ。

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  4. みいちゃんさん
    はい・・・やってしまいましたぁ(笑)
    フランス好きの友達に話したら大爆笑でした。
    笑ってスッキリ、またスタートです。

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  5. お久しぶりです!お元気そうですね^^
    読みながらその時の様子を想像して、つい笑ってしまいました~。。
    ごめんなさい。
    結果、「吉」とでること祈っています!

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